日頃から、帆船やまゆりの動態保存活動にご支援、ご協力をいただきありがとうございます。

今週月曜日、2025年6月16日に日本の船舶造船海洋工学の唯一最大の学会である「日本船舶海洋工学会」から権威ある「ふね遺産」に、私達の やまゆり が認定されたとのうれしい知らせが届きました。

日本船舶海洋工学会の「ふね遺産認定事業」は歴史的で学術的・技術的に価値のある船舟類およびその関連設備を「ふね遺産」(Ship Heritage)として認定し、社会に周知し、文化的遺産として次世代に伝えるとともに、「ふね遺産」を通じて、国民の「ふね」についての関心・誇り・憧憬を醸成し、歴史的・文化的価値のあるものを大切に保存しようとする気運を高め、我が国における今後の船舶海洋技術の幅広い裾野を形成することを目的として認定されるものです(日本船舶海洋工学会HPより)。

これまでに「ふね遺産」には、「日本丸」「氷川丸」「海王丸」「第五福龍丸」「MERMAID(マーメイド)」「有人潜水調査船『しんかい 2000』」「南極観測船『宗谷』」「青函連絡船『八甲田丸』『摩周丸』」「海連(世界一周ヨット)」「捕鯨船『第十六利丸』」など、錚々たる船舟類が認定されてきました。

今回の帆船「やまゆり」はヨットとしては、堀江謙一さんの太平洋横断の快挙を支えた「MERMAID(マーメイド)」、今給黎教子さんの日本人女性初の単独世界一周を成し得た「海連」に並んで3艇目の栄誉となります。

このたびの「ふね遺産」認定に至るまで、地道に資料の探索や整理を担っていただいた会員の皆様、ご協力やご助言、そして物心両面からご支援いただきました関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。

また、名誉ある「ふね遺産」にご認定いただいた「日本船舶海洋工学会」様に心から感謝申し上げます。

私たち NPO 法人帆船やまゆり保存会は、この「ふね遺産」認定の名に恥じないように今までにも増して「直す・磨く・走らせる」の原点に立って動態保存活動を行い、帆船「やまゆり」を次の世代に繋げて参りたいと存じます。

今後ともよろしくご支援、ご協力、そしてご参加をお願いいたします。

 

NPO法人帆船やまゆり保存会 理事長 岡田昌巳

 

日本船舶海洋工学会

https://www.jasnaoe.or.jp/

第9回 ふね遺産認定結果のお知らせ

https://www.jasnaoe.or.jp/enlightenment/funeisan/09.html